夏の最後の日

土曜日は意気揚々と
朝から上野にお出かけでした。

目的は『美術館ハシゴ』です。


上野までわざわざ行く用事があまりないのと
上野の美術館は
どこも5時か6時までしかやっていないので
普段はなかなか行けないのです。

ですから
見たい企画展が複数あり
且、時間があるときは
なるべく一度に見てしまおう
という、大雑破な計画です。


最初にまず
JR上野駅降りてスグの
国立西洋美術館で
『ベルギー王立美術館展』を見ます。

これは期待通り
素晴らしい名画ばかりで
大満足です。

それに意外と空いていて
ストレスなく観賞出来ました。


そして次は芸大美術館の
『NHK日曜美術館30年展』です。

ベルギー王立美術館展が空いていたんだから
こっちもさほどではないだろう
という、淡い期待は見事に裏切られました。

コレは予想に反して
大盛況。

しかもお客さんの殆どが
ご高齢の方中心。

大抵の高齢者の方々は
あまり目がよくないのと
周囲の気配に敏感ではありません。

結果、
展示場内は大渋滞。

一枚の絵の前に立ち止まって
顔を近づけて凝視している方達が続出で
人の波が全く動きません。

更に番組放送時の解説文が随所にあり
それを読むのに
尚のこと時間がかかってしまいます。

そのうえ、
みなさんそれぞれ思い入れのある作品があるらしく
昔話と共にじっくり(過ぎる)観賞です。


ワタクシには
そんな思い入れなど皆無なので
お目当ての数作品以外は
テキトーに見ながらサクサク通過です。


そして週末の巣鴨のような人混みを抜け
やっと最終目的地、
上野の森美術館へ出発です。

目当ては今日から始まる
『ダリ生誕100周年回顧展』

初日ですから
多少混んでることは承知の上。

雨が降っていると
映画館と美術館は混むものですが、
今日は晴天。

それに5、6年程前に
新宿の伊勢丹美術館でやったダリ展は
さして混んでいなかった記憶があります。

大丈夫。

足取り軽く到着すると
やはり行列が・・・。
「ココはいつも入場制限するし、
券売所は空いてるから大丈夫っしょ。」

自分に言い聞かせながらも
一抹の不安を抱きます。

念のため、
券を買わずに列の最後尾を確認しに行きます。

アレ?!最後尾見えないんだけど・・・。

イヤ~な予感は
確信に変わっていきます。

そしてやっと最後尾。

「・・・!!!、
150分待ちぃ?!

1付いてんの?
50分の間違いじゃ?
150分って2時間半てコトだよねぇ。

並んでるみんな
ちゃんと分かってる?

・・・って、
ココ今日って6時までじゃん!」



時刻は3時。


「入館した時点で
もう閉館時間寸前だよ
みんなイイの?ねぇ、イイの?」



しかし、
そんな長蛇の列に
果敢に加わる人達も後を断たず、
更なる列が形成されていくのでした・・・。

今まで色々な美術展に行き、
真夏の炎天下の中、
2時間待ちというのまで
経験したコトがありましたが
(横浜美術館『ルーブル美術館展』)
それすらも超える
驚異の2時間半待ち・・・。

サスガ展覧会初日です。

ワタクシの読みがあまかったのでしょう。


あきらめて帰ろうと思い
上野公園内を歩いていると
『動物愛護ふれあいフェスティバル』
とやらがやっています。

そこの子犬に引き寄せられ
近寄っていくと
すぐ近くに女性の集団が。

多分動物病院のトリマーさんや
動物病院の職員さん、学生さん
か何かなのでしょうが
見た目は、まんま


ピンクの白衣のナース集団!


動物とのふれあいという
ほのぼのした場で
ナニか場違いというか

繁華街のニオイ

がプンプンしていました。


イヤ、もちろん
不自然にスカートが短いとか、
ケバケバしいメイクしている、
なんてコトはないんですが、
屋外で大勢の(しかもピンクの)看護師さんを
目撃するなんてあまりないもので。

家族で来ていたお父さん達も
どう見ても動物達とより
ピンク集団とふれあいたいようでした。

コレはもう完全に、


脳内コスプレ(動物愛護ふれあい)フェスティバル


です。


ワタクシも
既に子犬の愛らしさも忘れ
脳内コスプレ集団の不埒な雰囲気(?)に毒され
フラフラと吸い寄せられます。

しかし、
視界の端に
イカツイ男衆が入ってきます。

ん?イベントの設営屋さん??

と、思ったら、
なんと、十数年前
ワタクシがバイトしていた設営屋ではないですか!!

しかも当時いたスタッフも一人います。

彼のトレードマークの長髪がなびいてました。


挨拶に行こうかとも思ったんですが
「アンタ誰?」的な顔をされても気まずいし
多分、十中八九覚えてないと思ったので
そっとその場を(脳内コスプレを楽しんだ後)
離れました。


2年くらいやっていたバイトでしたし、
結構面白い体験も出来た仕事でした。

夏場は東京中の花火大会の
会場設営をして
真っ黒に日焼けし、

9月半ばには
涼しくなった、もう夏も終わりだ、
などと言いながら
タンクトップから半袖シャツに
着替えたものでした。


あれから、もう十数年。


黄昏時の空が
自分の心にも重なった気がした、
夏の最後の日でした・・・。


As Time Goes By......

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