テーマ:設計事務所24時外伝

第四夜-解放-

東の空がうっすらと 白じんでくる。 晩春の夜明けは未だ寒気が厳しく しかしながらそれが人々を深い眠りから呼び覚ます。 “彼”もまた 窓から見える東雲の空と 朝を告げる鳥達のさえずりにさえ、 否応なく運命の日の到来を実感させられる。 テレビには 中田有紀サマの涼やかなご尊顔が映し出されており チャンネルを変…
トラックバック:3
コメント:0

続きを読むread more

第三夜-誤算-

“彼”の信条は 「科学で証明できないことは信用しない」 である。 物事は全て 科学的証明、 論理的説明で 立証されるべきであり それ以外のものは ‘まだ’検証されていないだけ というのが持論である。 しかし今目の前にある現実は どう考えても 科学的アプローチが不可能であり 事実の積み重ねから解明するのは…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

第二夜-突貫-

重苦しい雰囲気に 事務所が包まれている。 当初の依頼ではまだ多少猶予のあった期限が いつの間にか「今週中」 ということになっており、 しかもまた「変更がある」 と言うのだ。 “彼”はそっと窓の外を見やり 冷めかけたブラックコーヒーを一気に飲み干す。 今の“彼”には丁度いい苦みが口の中に広がり 今の…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

第一夜-狼狽-

「あ、ここスパン変わったから」 そう言われたのは もう既に大半の図面が出来上がった後だった。 細かい食い違いなどのチェックをし、 ‘人様向け’に編集している時だ。 ここで言う『スパン』とは 柱同士の距離のことである。 柱間が空けば 当然、柱自体の太さや 梁の太さも変わってくる。 場合によっては…
トラックバック:2
コメント:0

続きを読むread more

前夜-胎動-

枯れ葉舞う路地裏を 一人の男が滑るように歩いていく。 背中を丸め まるで何かから隠れるかのように襟を立て、 足早に通りすぎる。 路地裏を抜けると そこには巨大な人波が無秩序に交錯していた。 男はひとつ深呼吸をすると 諦めたような表情を浮かべ 最初の一歩踏み出す。 そう、 この一歩がまさかあんな事…
トラックバック:4
コメント:0

続きを読むread more

収束

紫煙がゆっくりと立ち昇っていく。 「ふぅ、やはり葉巻はハバナ産に限る。」 もちろん"彼"は葉巻など吸わない。 テレビ画面でマヌケ面したオヤジが そう言っていた。 とっととガンになって 死ねばいいのに。 一仕事終えた"彼"は、 街角の娼婦でも 夜勤明けの警備員でもなく、 そう、まるで …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

焦燥

・・・!・・・!・・・ また電話がなっている。 まったく、 どいつもこいつも仕事熱心過ぎる。 年内も年明けも大して変わらないだろうに。 ヨシ、 ここは一つガツンと言ってやらねばなるまい。 "彼"は鷹揚な動作で受話器を取った。 「ハイ、もしもし○建築設計事務所でございます。 あ、いつもお世話になっ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

逃走

"彼"は愛車のフュラーリに乗り込むと、 一気に加速させた。 事務所の机に一日中しがみついているワケにもいかず、 他のヤマの現場にも行かなくてはならない。 捜査には 『現場百回』という言葉があるが、 全くそのとおりだと "彼"も思っていた。 最近の若い連中は、 やれプロファイリングだ、 やれ状況分析…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

起因

「なんてことだ・・・。」 "彼"はそう一つ呟くと嘆息した。 すべてはあの日、 そう、アレは三日前、 街中がクリスマスイヴに浮かれ、 誰もが幸福感に包まれていた夜のコトだった・・・。 。。。。。。。。 ・・・ "彼"はいつもどおりPCと格闘しつつ 図面を描いていた。 そして 少し濃いめに煎…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

衝撃の次回作!

構想期間40年、 ついにベールを脱ぐ、 新不定期連載ブログ列伝! 主人公未定・ 舞台不定・ ストーリー・未決・ 意味不明・意識不明でお送りする、 グレートスーパーゴールデンくだらない話、 略して 『GSGK』(源三!ビバッ!!ハンブルグ!!!)。 愛・感動・バイオレンス・スリル・ミステリー、 そして…
トラックバック:0
コメント:1

続きを読むread more